キムラペットケアグループの一般診療のご案内
「キムラペットケアグループ(越谷動物医療センター)」は、埼玉県越谷市の「ペットのホームドクター」として、大切なペットの健康をお守りしている動物病院です。こちらでは、当院が対応している各種一般診療についてご案内いたします。
外科
電気メス、超音波メス、腹腔鏡、内視鏡などを用いて手術を行います。
当院でよく見られる外科症例
整形・神経外科(膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂、股関節疾患、骨折など)
軟部外科
(腫瘍、消化器疾患、泌尿器疾患、生殖器疾患、会陰ヘルニア、鼠径ヘルニアなど)
異物(ボールや紐)を間違って食べてしまい胃や腸が閉塞してしまった場合
腸が裂けたりして腹膜炎がおきたり長時間の閉塞で腸が壊死したりしてしまうために早急な手術が必要です。嘔吐や下痢などの症状がでます。
皮膚や脾臓や肝臓、腸などに腫瘍ができてしまった場合
可能な限り再発のないように、腹腔内出血や転移のないように摘出します。
膀胱に大きな石の塊(結石)ができてしまった場合や、尿道に結石が詰まってしまいおしっこが出来なくなってしまった場合
膀胱に結石があると常に膀胱が常に刺激されおしっこが近くなったり血尿がでたりします。また、尿道に結石が詰まるとおしっこが出なくなり腎臓に負担をかけ、最悪尿毒症といわれる状態に陥り死にいたることもあります。
各種ヘルニア
ヘルニアとは体のある組織が本来ある場所から脱出した状態のことをいいます。
椎間板ヘルニア以外にも、臍ヘルニア(でべそ)、鼠径ヘルニア(股の部分がぽっこりしている)、会陰ヘルニア(おしりのところがぽっこりしている)などがあります。こういった子たちにたいして出ている組織を本来あるべきところに戻す手術を行います。
そのほか各種手術に対応しています。
内科
当院では内科症例に対し様々な検査を実施し適切な治療が出来るように心がけています。
当院でよく見られる内科症例
腫瘍
触診、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などにより検査をして診断します。必要であればCT検査、MRI検査を提携病院ですることもできます。
外科的摘出、点滴療法、投薬療法、抗がん治療など、必要に応じて様々な治療方法を組み合わせて動物に負担のかからない、QOL(生活の質)をあげるような治療を心がけています。
吐き・下痢
吐き、下痢は様々な原因があります。膵炎、胃腸炎、異物の誤食、免疫異常など様々な原因に対して適切な検査を実施します。当院では内視鏡による検査・治療も実施しているため早期発見、早期治療につなげることが出来ます。
呼吸異常
はぁはぁする、咳が出るなどの呼吸異常の原因も、心臓病、肺炎、気管支炎など様々です。レントゲン検査や聴診、超音波検査などを行います。
ホルモン・免疫異常
副腎や甲状腺などホルモン異常に対し血液検査や外注検査によるホルモン濃度検査を行っています。
他にも皮膚疾患、歯科、泌尿器疾患など様々な内科疾患に対応しています。
皮膚科
犬や猫にとって皮膚病は身近な病気。原因はさまざまですが、症状は似通っているものが多く、ひとつの症状から病気を特定するのは困難です。自己判断による安易な処置を行うと、治るどころか悪化してしまうこともあります。皮膚の異常が見られた場合、以下のような病気の可能性がありますので、まずは当院までご相談ください。
犬 | 病名 | 症状 |
---|---|---|
アトピー性皮膚炎 | 激しくかゆがる、皮膚の荒れによる湿疹などを発症する | |
ノミアレルギー性皮膚炎 | 腰から尾の付け根にかけて赤い発疹・じんましんができる | |
真菌症(真菌性皮膚炎) | 円形脱毛症を発症し、周囲にフケが出たり、かさぶたができたりする | |
脂漏症(脂漏性皮膚炎) | 皮膚が脂っぽくなり、体臭が強くなる。または、皮膚が乾燥しフケが多くなる | |
膿皮症(慢性膿皮症) | 激しくかゆがる | |
アラカス症(ニキビダニ症) | 脱毛、皮膚の赤み、フケなどの症状を発症する |
猫 | 病名 | 症状 |
---|---|---|
アトピー性皮膚炎 | 激しくかゆがる、皮膚が荒れることによる湿疹などを発症する | |
ノミアレルギー性皮膚炎 | 腰から尾の付け根にかけて赤い発疹・じんましんができる | |
真菌症(真菌性皮膚炎) | 円形脱毛症を発症し、周囲にフケが出たりやかさぶたができたりする | |
膿皮症(慢性膿皮症) | 激しくかゆがる | |
疥癬(ヒゼンダニ症) | 発疹やフケ、かさぶたなどがあらわれる | |
白癬(皮膚糸状菌症) | 部分的な円形脱毛症、フケがあらわれる |
歯科
動物も人間と同様、虫歯や歯周病などさまざまなお口の病気を患います。歯の病気だからと甘く見て放置していると、全身に悪影響をおよぼすこともあるため、早期の発見と治療が重要です。
下記チェックボックスにひとつでも当てはまる場合は、虫歯や歯周病などの歯の病気にかかっている可能性があります。当院への早めのご相談をおすすめします。
こんな症状にご注意ください!
~犬編~ | |
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口臭がきつい | |
口や歯を触ると痛がる | |
歯が汚い | |
歯が折れてしまった | |
食べ方が以前と違う | |
噛み合わせが悪い | |
歯肉が腫れている | |
目の下や顎のあたりが腫れている |
~猫編~ | |
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口内炎がある | |
口や歯を触ると痛がる | |
頻繁に前足で口をぬぐう | |
やわらかいものを好むようになった | |
食べ方が以前と違う | |
顎をかくかくさせている | |
歯肉が腫れている | |
よだれが多い |
必要であれば全身麻酔をかけて抜歯、スケーリング処置を行います。
去勢・避妊手術
ペットの去勢・避妊手術を行うことで、望まない妊娠を防ぐことができるだけでなく、さまざまな病気からペットを守ることができます。
去勢・避妊手術で行うこと
オス | 精巣の摘出 |
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メス | 子宮・卵巣の摘出 |
※手術はおおむね生後6ヶ月以上が経過した犬・猫を対象に行います。ただし、発育状態はそれぞれ異なりますので、飼い主様とご相談のうえで決定いたします。
去勢・避妊手術のメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
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オス |
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メス |
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腹腔鏡によるペットの負担が少ない施術
腹腔鏡とはお腹を約1cmほど切開し、炭酸ガスでお腹を膨らませ、そこからカメラや鉗子といわれる器具を用いて腹腔(お腹の中)の中をカメラでモニターしながら様々な手術を行うことができる器具のことです。
動物の負担を最小限に抑えることが可能で、当院ではペットの負担を減らすために腹腔鏡を用いて施術いたします。
開腹手術と腹腔鏡手術の違い
開腹
腹腔鏡
利点 |
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欠点 |
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予防外来
予防外来で予防接種(ワクチン投与)を
ご家族の一員である大切なペット。できることならいつまでも健康でいてほしいものですよね。長く健康を維持するために重要なのが、人間と同様、「予防」です。
犬や猫は、人間の4~6倍の速さで老化していくと言われています。つまり、犬や猫の1年間は、人間に置き換えれば、5年前後と同等。老化スピードが早いぶん、病気を発症するリスクも高くなることは想像がつくのではないでしょうか。そのため、最低でも年1度の健康診断は欠かせません。
またペットの場合、散歩など、日々の生活のなかにも感染症のリスクが存在します。ペットの健康や命を守るため、他の動物に病気をうつさないため、さらに、ペットと触れ合うわたしたち人間の健康のためにも、定期的な予防接種で病気への耐性をつけておくことが大切です。
予防接種(ワクチン投与)で予防できる病気<犬>
犬 | |
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犬ジステンパー | 発熱、下痢、神経症状などが起こり、完治後もさまざまな後遺症を発症します。死亡率も高く、恐ろしい病気です。 |
犬伝染型肝炎 | アデノウイルス1型による感染症で、肝炎をはじめ嘔吐や下痢、食欲不振、眼の白濁などが起こります。子犬の場合、突然死することもあります。 |
犬アデノウイルス2型感染症 | アデノウイルス2型による感染症で、肺炎や扁桃炎など呼吸器に関する症状を引き起こします。 |
犬パラインフルエンザ | 呼吸器病で、咳や鼻水、扁桃炎を起こします。アデノウイルスなどのウイルスと一緒に「ケンネルコフ」と呼ばれる犬の風邪症候群を引き起こします。 |
犬パルボウイルス感染症 | 血液が混じったひどい下痢や嘔吐を起こす「腸炎型」が知られていますが、子犬に突然死をもたらす「心筋型」もあります。伝染性が強く死亡率も高い、非常に恐ろしい病気です。 |
犬コロナウイルス感染症 | 腸炎を引き起こす感染症で、下痢や嘔吐を主な症状とします。パルボウイルスと混合感染すると症状はいっそう重くなります。そのため、パルボとコロナを同時に予防することが非常に重要です。 |
犬レプトスピラ病 (黄疸出血型、 カニコーラ型) |
細菌によって腎臓や肝臓が冒される恐ろしい伝染病です。歯茎の出血や黄疸が見られる「黄疸出血型」と、高熱、嘔吐、下痢を起こす「カニコーラ型」の2つが代表的ですが、この他にもさまざまなタイプがあるので注意が必要です。屋外で飼っている犬ほど感染のリスクが高いと言われています。 |
子犬のワクチン投与に関して
子犬は生後、母犬の初乳を飲むことで親ゆずりの抗体(移行抗体)を持ちます。しかし、成長とともにこの抗体は消失してしまうため、やがて予防接種が必要になります。移行抗体の消失時期は生後42~150日の間とされているため、この時期に初回のワクチン投与を行うとよいでしょう。
ただし、まだ移行抗体が残っている場合、ワクチンを投与しても、新たな抗体はつくられません。そのため、抗体がつくられるまで3週間おきに2回目、3回目のワクチン投与を行う必要があります。
予防接種は健康なときに
予防接種は、弱い病原体(ワクチン)を体内に入れることで抗体をつくります。体調が悪く弱った身体に病原体を入れてしまうと、そのまま感染症にかかってしまうこともあるため、必ず健康な状態で行うようにしましょう。また、高齢犬の場合も同様のリスクがありますので、事前に担当医にご相談ください。
狂犬病について
犬の飼い主は、「狂犬病予防法」により狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。生後91日以上の犬は、飼い始めてから30日以内に1回、その後は毎年1回のワクチン接種が必要です。
予防接種(ワクチン投与)で予防できる病気<猫>
猫 | |
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猫ウイルス性鼻気管炎 | ヘルペスウイルスによる感染症で、ひどいクシャミ、咳、鼻炎などの呼吸器系症状の他、高熱、食欲減退、結膜炎などを引き起こします。 |
猫カリシウイルス性感染症 | かかりはじめはクシャミ、鼻水、発熱など、猫ウイルス性鼻気管炎に大変よく似ています。しかし症状が進むと、舌や口の周辺に潰瘍ができ、ときには急性の肺炎を起こして死にいたることもあります。 |
猫汎白血球減少症 | パルボウイルスにより、白血球が極端に減少する病気です。高熱、嘔吐、食欲減退、下痢などが起こり、脱水症状になります。体力のない子猫の場合、たった1日で死にいたることもある恐ろしい病気です。 |
猫クラミジア | クラミドフィラフェリスによる感染症です。眼や鼻からウイルスが侵入し、結膜炎、鼻水、クシャミ、咳が見られ、肺炎まで発展することもあります。さらに、人間に感染して結膜炎が起きた例も報告されています。 |
猫白血病ウイルス感染症 | 持続感染すると、約80%が3年以内に死亡すると言われています。白血病やリンパ腫などの血液のがん、貧血、流産などを引き起こします。病気に対する抵抗力(免疫)が弱まるため、さまざまな病気を併発しやすくなります。 |
感染症・伝染病
ペットが患う病気のなかには、さまざまな経路から人へと感染してしまうものもあります。これらのリスクを事前に防ぐためにも、予防および早期治療を行う必要があります。以下では、犬と猫の感染症・伝染病と、その経路をご紹介します。
病名 | 関連する動物 | 動物の主な症状 | 人への感染経路 | |
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犬 | 猫 | |||
レプトスピラ病 | ○ | 腎炎 | 尻に接触する | |
犬ブルセラ病 | ○ | 精巣炎/流産・死産 | 流産時の尿など | |
エキノコックス病 | ○ | 無症状 | 尿・フンなど | |
猫ひっかき病 | ○ | 無症状 | 咬み傷、引っかき傷 | |
トキソプラズマ病 | ○ | 肺炎/脳炎 | フン中の病原体吸入 | |
狂犬病 | ○ | ○ | 狂そう/麻痺・昏睡、のちに死亡 | 咬み傷 |
パスツレラ症 | ○ | ○ | 無症状 | 咬み傷、引っかき傷 |
カプノサイトファーガ・ カニモルサス感染症 |
○ | ○ | 無症状 | 咬み傷、引っかき傷 |
リステリア症 | ○ | ○ | 脳炎/敗血症 | フン中の病原体を吸入 |
サルモネラ症 | ○ | ○ | 無症状 | フン中の病原体を吸入 |
カンピロバクター症 | ○ | ○ | 無症状 | フン中の病原体を吸入 |
エルシニア・エンテロコリティカ感染症 | ○ | ○ | 無症状 | フン中の病原体を吸入 |
仮性結核 | ○ | ○ | 無症状 | フン中の病原体を吸入 |
皮膚糸状菌症 | ○ | ○ | 脱毛/フケ | 接触 |
回虫幼虫移行症 | ○ | ○ | 食欲不振/下痢/嘔吐 | フン中の病原体を吸入 |
疥癬(ヒゼンダニ症) | ○ | ○ | 強烈なかゆみ/脱毛 | 接触 |
Q熱 | ○ | ○ | 無症状 | 尿・フンなどの病原体を吸入 |